精索静脈瘤の顕微鏡下低位結紮術
(日帰り手術)

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放置してしまった」と不安な方へ。
精子の質を高めるために、
手術には「回復」の可能性があります。

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「もっと早く受診すればよかった」と思っていませんか?

精索静脈瘤は進行性の病態ですが、手術を検討するのに「手遅れ」ということは基本的にありません。「長年放置してしまった」「年齢的に今からでは遅いのではないか」と不安を抱えて来院される患者様は非常に多いですが、適切な手術によって精液所見の改善や、精子DNAの質的向上が期待できます。大切なのは、これ以上の進行を食い止め、精巣が本来持っている「造精機能」を回復させる環境を作ってあげることです。

精索静脈瘤の程度分類

精索静脈瘤の基礎知識で、なぜ不妊の原因になるのか?
症状や手術のメリットについては、解説ページをご覧ください

罹患期間が長くても、手術をする意義はあります

当院では、多くの「期間が経過した精索静脈瘤」の手術を行っております。医学的な観点から、今からでも治療を行うメリットをお伝えします。

1. 進行をストップし、改善へ転じさせる

精索静脈瘤による「精巣の温度上昇」や「酸化ストレス」は、放置するほど精子へのダメージを蓄積させます。手術によって静脈の逆流を遮断することで、その日からマイナス要因を取り除き、造精機能の回復を促すことができます。

2. 年齢に関わらず改善のデータがあります

30代後半〜40代の方であっても、手術後に精子濃度や運動率が有意に改善するケースは数多く報告されています。また近年注目されている「精子DNA断片化指数(DFI)」の改善については、年齢や罹患期間に関わらず高い効果が期待されています。

3. 自然妊娠・体外受精の成功率向上へ

手術により精子の質が良くなることで、自然妊娠の可能性が高まるだけでなく、人工授精や体外受精(顕微鏡受精)へ進む場合でも、良好な胚が得られやすくなるというメリットがあります。

「もう手遅れかも」と諦める前に、まずは現在の精巣の状態(サイズ・ホルモン値)を検査で確認することが第一歩です。

再発率が低く、身体に優しい「顕微鏡下手術」

当院では、現在最も治療成績が良く、合併症のリスクが低いとされる「顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術」を採用しています。

【当院の手術の特徴】

1. 高倍率の手術用顕微鏡を使用

専用の手術用顕微鏡(ライカ)

脳神経外科など、繊細な手術のための専用顕微鏡を使って、肉眼では見えない微細なリンパ管や動脈を確実に温存し、悪い静脈だけを結紮します。これにより術後の精巣機能の回復を最大限にサポートします。

2. 日帰り手術が可能

手術の様子

手術時間は1.5時間程度、休憩時間を含めても3時間です。局所麻酔を使用するため、手術終了後、少しお休みいただいてからそのままご帰宅いただけます。局所麻酔法には少々コツがあり、適切な場所にタイミングよく使用することにより、全く痛みを感じることなく治療が終わります。患者さんにとっては比較的楽で手軽な治療と言えます。(私はよく「虫歯の治療を受けるよりも楽な感じですよ」とご説明しています)

3. 傷口が小さく目立たない

陰茎の付け根の横に約2.5cmの切開を行うため、傷跡はほとんど目立たなくなります。

術式 顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術
麻酔 局所麻酔
所要時間 約90分
通院 手術、1週間後、3ヶ月後(検査)

当院では、男性不妊治療の専門クリニックとして、開院以来数多くの精索静脈瘤手術を行ってまいりました。「長年放置してしまった」「他院で様子を見ましょうと言われた」など、様々な背景を持つ患者様が来院されますが、これまでの経験に基づき、お一人おひとりの状態に合わせた安全で確実な手術を提供しています。この実績数は、私たちが積み重ねてきた技術の証であり、患者様からの信頼の証でもあります。

手術実績

手術による改善データ

当院では、現在最も治療成績が良く、合併症のリスクが低いとされる「顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術」を採用しています。

<精液所見の改善率>
一般的に、精索静脈瘤の手術を受けた方の80%以上で精液所見(濃度・運動率)の改善が見られます。
<精子DNA損傷の改善>
見かけの数値だけでなく、精子の「質(DNA)」が改善することで、流産率の低下や受精卵のグレード向上が期待されます。
精子濃度の変化を表すグラフ
運動率の変化を表すグラフ

精子DNA損傷(DFI)について ───

一般的な精液検査では「精子の数」や「動き(運動率)」を調べますが、これらはあくまで外見上の指標に過ぎません。実は、精索静脈瘤の患者様で最も深刻なのは、精子の頭部にある遺伝情報(DNA)が傷ついていること(DNA断片化)です。

1. なぜDNAが傷つくのか?

精索静脈瘤によるうっ血は、精巣内で「酸化ストレス」を発生させます。このストレスが精子の細胞膜やDNAを攻撃し、遺伝情報を断裂させてしまいます。これは、どんなに運動率が良くても起こり得る「隠れた不妊原因」です。

2. 手術による劇的な改善効果

手術によって逆流を止め、酸化ストレスを取り除くことで、新しく作られる精子のDNA損傷(DFI)は有意に低下することが分かっています。これは、年齢や罹患期間にかかわらず、手術を行えば「精巣環境がクリーンになる」ため、改善が期待できるポイントです。

3.「流産率低下」と「良好胚」への道

精子DNAの質が向上することは、以下の臨床的なメリットに直結します。

受精卵(胚)の発育向上
体外受精において、胚盤胞まで育つ確率が高まります。
流産率の低下
染色体や遺伝子のダメージが減ることで、妊娠継続の可能性が高まります。
「手遅れ」への回答
「体外受精を何度も失敗している」という方こそ、このDNAの質を改善することで、次の採卵・移植の結果を変えられる可能性があります。

手術についてよくあるご質問

痛みはありますか?
局所麻酔をしっかり効かせますので、術中の痛みはほとんどありません。術後は数日間、軽い痛み止めを服用いただく程度の痛みが続く場合がありますが、日常生活に支障はありません。
手術後、どのくらいで精子は良くなりますか?
精子が作られるのには約74日かかります。そのため、手術の効果が検査数値として現れるのは術後3ヶ月頃が目安となります。
何年も不妊治療を続けていますが、今から手術して意味がありますか?
はい、意味は大いにあります。特に「体外受精でなかなか結果が出ない」という場合、精子の質(DNA損傷)が原因であるケースがあります。手術により精子の質が改善し、その後の治療成績が向上する事例が多く見られます。

手術の流れ

初診・検査

精液検査、超音波検査(エコー)、触診を行い、重症度と手術適応を判断します。「手遅れではないか?」というご不安も、この時点での検査結果をもとに詳しくご説明します。

手術日の決定・術前検査

感染症などの血液検査を行い、手術日程を決定します。

手術当日

ご来院後、着替え・準備を行い手術へ。リカバリー室で休憩後、ご帰宅となります。

術後検診

翌日の消毒、1週間後の抜糸、および術後3ヶ月目以降に精液検査を行い、回復状況を確認します。

<手術後の注意点>

  • 念のため、手術の翌日には大事な用事がないような日を選ばれることをお勧めしていますが、お仕事をお休みする必要は全くありません。
  • 1週間はスポーツをお控えください。
  • 入浴は、1週間だけシャワーにしていただきます。1週間後に受診していただき、傷口が完全に治っていることを確認した後に、お風呂に浸かっていただいています。

費用について

<健康保険適用の方> 3割負担の方 → 約150,000円

「あの時やっておけば」ではなく、
「今やってよかった」へ

精索静脈瘤は、男性不妊の中で最も頻度が高く、かつ「外科的に治せる可能性のある」唯一の原因とも言えます。

ネット上の情報を見て「手遅れかもしれない」と一人で悩む時間は、精巣にとってプラスにはなりません。
たとえ発見が遅れたとしても、今日があなたにとって一番“若い日”であり、治療を開始する最短の日です。

当院では、顕微鏡を用いた丁寧な手術で、患者様の「妊活」と「将来の健康」をサポートします。
まずは一度、検査にいらしてください。

精索静脈瘤は進行します。まずは現状の確認を。

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※ 土曜日は午前中から開院している日もございます。お問い合わせください。

※ 当院は完全予約制です。

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