東京都品川区西五反田2丁目
JR・東急・都営地下鉄 五反田駅 徒歩2分
精索静脈瘤は最も患者さんが多く、我々にとっても最も多くの治療を手掛けている疾患です。しかしながら、しっかりとした診断と治療は意外に難しく、患者さんにとっては見落とされがちな病気と言えます。
心臓側から精巣に向かう血管(動脈)と、精巣から心臓側に戻る血管(静脈)がありますが、戻る血管(静脈)の血流が悪く、精巣の周辺に血液がたまる状態、これを精索静脈瘤と言います。
大きなものから小さなものまで、さまざまな程度がありますが、全体としては一般男性の約15%に認められます。また、男性側の不妊症の原因の30%以上がこの精索静脈瘤に由来します。
この精索静脈瘤ですが、年月とともに徐々に精巣への悪影響が進行すると考えられており、いわゆる「二人目不妊」の主な原因となっています。かつて我々の間では「二人目不妊を見たら精索静脈瘤を疑え」と言われていましたが、若いうちに一人目が自然に授かったとしても、二人目を作るまでの間に精索静脈瘤による悪影響が進行し、二人目不妊になることがよくあります。昨今は晩婚化の影響もあり、一人目不妊の患者さんの原因も、多くが精索静脈瘤となりました。
精索静脈瘤は自然治癒することはありません。治療は手術となりますが、比較的簡単な手術であり、またそのメリットは大きいです。
我々は独自の工夫により、日帰りで安全に受けられる顕微鏡下精索静脈瘤手術を行っています。手術時間は1時間程度、休憩時間を含めても3時間ぐらいで終わります。治療中や治療後の痛みもほとんどなく、患者さんにとっては比較的楽で手軽な治療と言えます。
精索静脈瘤について、副院長の菅藤が作成したホームページでも詳細に解説しています。
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