精索静脈瘤の男性不妊治療

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精索静脈瘤とは

陰嚢に現れる静脈瘤

精索静脈瘤は最も患者さんが多く、我々にとっても最も多くの治療を手掛けている疾患です。しかしながら、しっかりとした診断と治療は意外に難しく、患者さんにとっては見落とされがちな病気と言えます。

心臓側から精巣に向かう血管(動脈)と、精巣から心臓側に戻る血管(静脈)がありますが、戻る血管(静脈)の血流が悪く、精巣の周辺に血液がたまる状態、これを精索静脈瘤と言います。

大きなものから小さなものまで、さまざまな程度がありますが、全体としては一般男性の約15%に認められます。また、男性側の不妊症の原因の30%以上がこの精索静脈瘤に由来します。

この精索静脈瘤ですが、年月とともに徐々に精巣への悪影響が進行すると考えられており、いわゆる「二人目不妊」の主な原因となっています。かつて我々の間では「二人目不妊を見たら精索静脈瘤を疑え」と言われていましたが、若いうちに一人目が自然に授かったとしても、二人目を作るまでの間に精索静脈瘤による悪影響が進行し、二人目不妊になることがよくあります。昨今は晩婚化の影響もあり、一人目不妊の患者さんの原因も、多くが精索静脈瘤となりました。

精索静脈瘤を治療するメリット

精索静脈瘤は自然治癒することはありません。治療は手術となりますが、比較的簡単な手術であり、またそのメリットは大きいです。

  1. 女性側に原因がなければ治療が不要となり、自然妊娠が期待できます。
  2. 根本的な原因を取り除くことにより、将来にわたり効果が持続します。つまり、一度の手術を受けるだけで、二人目三人目の時には治療をする必要がなくなります。
  3. 精索静脈瘤による静脈血は酸化ストレスが多く、精子DNA損傷のため、体外受精、顕微授精をしても受精、着床、妊娠継続において不利になる可能性があります。逆に、治療をすれば妊娠率の上昇と流産率の低下をもたらします。
  4. 人工受精や体外受精など、女性側の努力で一人目を妊娠されたような場合では、二人目の際にも同様あるいはさらに高度な治療が必要となる可能性が高く、時間と費用がかかります。
  5. 現状では体外受精が必要な方でも、人工授精で済むようになる(ステップダウン)可能性があります。

我々は独自の工夫により、日帰りで安全に受けられる顕微鏡下精索静脈瘤手術を行っています。手術時間は1時間程度、休憩時間を含めても3時間ぐらいで終わります。治療中や治療後の痛みもほとんどなく、患者さんにとっては比較的楽で手軽な治療と言えます。

精索静脈瘤について、副院長の菅藤が作成したホームページでも詳細に解説しています。
こちらもご参照ください。

精索静脈瘤に対する当クリニックでの手術

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